三行早見
- 就職留年はデメリットだらけ
- 既卒にデメリットはない
- ただし、既卒の理由づけは必要
大学生活を終える直前。
そのタイミングで就活が上手くいっていなかったら。
就職留年か、既卒になるか。
葛藤があると思います。
私は既卒を選んだ立場から「既卒はOK!」と胸を張って言えます。
逆に、就職留年はNGと警告します。
その理由をお教えしましょう。
就職留年はデメリットだらけ
就職留年にはデメリットが多いです。
まず、留年を選ぶことで、大学や研究室に縛られることになります。
あなたが卒業できるか否かは、担当教官の手に委ねられていますね。
したがって、あなたは自分の時間・お金・精神力を、大学や研究室のために費やさねばならなくなります。
就職留年中の、研究する意欲も研究室に利益をもたらす見込みもないあなた。
担当教官が、あなたのことを、どのように扱うかは想像に難くないと思います。
そう、「手のかかるお荷物」です。
その扱いを受け続けて、卒業させてもらえるよう温情をかけてもらうためには、多大な労力と精神力が必要ですよね。
さらに、就活を成功させても、卒業できなければ内定が取り消されます。
指導教官の采配で、あなたが卒業に値しないとみなされたら。
せっかくの一年が無駄になり、もう一度就活を、不利な状態からやり直すことになります。
「でも、既卒より、学生でいた方が有利なんじゃ?」という意見、きっとお持ちですよね。
実は就活では、既卒も学生も変わらないのです。
既卒にデメリットはない
断言しましょう、既卒にデメリットはありません。
新卒と扱いが変わらず、選考等も同様に進められます。
まず、よくある「新卒扱いではなくなる」という点は間違いです。
一般的に、卒業後3年は、新卒と同様の扱いで就活を行えます。
「本当に?」「どうせ建前でしょ?」と思いますよね?
実際に確認してみました。
ANA、電通、講談社、伊藤忠商事、三井物産、三菱商事、アクセンチュア、富士フイルム、野村総研、三菱UFJ銀行
これらの名だたる企業の人事担当者は、皆口を揃えて「新卒も既卒も扱いは変わらない」と言いました。
そして、私は2019年卒ですが、2021年卒用のマイナビを使って就活を進めていました。
その中では、新卒として採用枠を狙う3年生と、全く変わらない条件でした。
実際、インターンシップに参加し、選考を進められました。
(むしろ企業側では、新卒用のシステムを使って申し込む既卒生を、判別するような仕掛けをあまり持っていないようです。)
そして、解禁前の3月に、IT企業3社から内々定をいただけました。
さて、ここまでで、既卒にデメリットがないことが分かりましたね。
ただし一点だけ、既卒になった理由はしっかり準備しておく必要があります。
ただし、既卒の理由づけは必要
既卒になった理由は、用意しておく必要があります。
なぜなら、確実に「なぜ既卒になったの?」と聞かれるからです。
既卒への理由は、ポジティブなものを準備しましょう。
「ギリギリまで大学院進学を考えていたが、12月に方針転換した。数ヶ月で自分の将来を決めるより、じっくり自己分析と企業研究を重ねた上で、自分の性質を活かせる会社を選びたいと思った。」
これが、私の語っていた理由です。
(大学院をやめた理由は、大学院の闇を語れば十分です。)
この理由は、語った全ての企業で、自分をよく見つめて考えていると高評価をいただきました。
ぜひアレンジして使ってください。
(間違っても「就活が上手くいかなくて、もう一年頑張ってみようかなと思った」みたいなヘッポコな理由はやめましょう。ヘッポコな人間を欲しい企業はいません。)
まとめ
就職留年はデメリットだらけですが、既卒にデメリットはありません。ただし、既卒の理由づけは必要です。
どちらか迷っている方は、既卒を選択しましょう。
そして、既卒の最大の武器は、時間を使って実績を積めることにあります。
この記事で、既卒のメリットをとくとご覧に入れましょう。
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