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ADHDの原因、薬が効くメカニズムと副作用(書評:よくわかる発達障害)  

三行早見

  • ADHDは脳の前頭葉で、神経伝達物質がうまく働かないのが原因
  • 薬は神経伝達物質の働きを強める
  • 主な薬:コンサータとストラテラ(アトモキセチン)

 

ADHDは、その起きている原因ってよく分からないですよね。

まして、ADHDの薬が効くメカニズムも謎です。

私は、ADHDの原因と、薬のメカニズムを文献で調べてみました。

それによって、自分の脳で起きていることが今までより理解できました。

理解できると、ちょっとスッキリしませんか?

そして、構造に問題があるんだから、自責をせず対策を考えようという思考に、少しでも近づけませんか?

まずは、脳の構造とADHDの原因から見ていきましょう。

 

ADHDは脳の前頭葉で、神経伝達物質がうまく働かないのが原因

ADHDは、脳の前頭葉において、神経伝達物質がうまく働かないのが原因のようです。

まず、前頭葉とは、脳の前の方と思っておけばいいです。

前頭葉において、ワーキングメモリという短期情報処理を司る領域が、ADHDでは障害を受けていると考えられます。

脳では、たくさんの神経細胞同士が、シナプスという、隙間を持った繋がりを作っています。

その繋がりの隙間でやりとりされるのが、神経伝達物質。

ドーパミンとかノルアドレナリンとか、聞いたことありませんか?それらです。

これらの物質の授受で、神経細胞同士は情報をやり取りできます。

しかし、ADHD脳の前頭葉では、これらの物質を普通に比べてうまく扱えません。

つまり、情報のやり取りをスムーズに行えなくなってしまいます。

その結果、ADHDに見られるような障害が発生してくるのです。

さて、これらの神経伝達物質の働きを強めてくれるのが、ADHDの治療薬というわけです。

 

薬は神経伝達物質の働きを強める

ADHDの薬は、神経伝達物質の働きを強めます。

具体的には、再取り込み防止による作用強化というメカニズムで働いています。

まずは、再取り込みについて。

神経伝達物質は、神経細胞同士の隙間に放出されます。

一方の神経細胞から放出された神経伝達物質は、もう一方にくっつき、情報伝達がなされます。

しばらくすると、元の神経細胞は、隙間にある神経伝達物質を自分に再取り込みします。

神経伝達物質が、いつまでも情報を伝えないようにするためです。

通常の場合はこれで問題ありません。

しかし、ADHDの場合はこの再取り込みが過剰に行われているようです。

その結果、必要な神経伝達物質のやり取りが行えず、結果として情報伝達が出来なくなります。

そこで、再取り込み防止を薬によって行うのです。

ADHD薬は、神経伝達物質の再取り込みを阻害します。

すると、過剰に再取り込みされていた神経伝達物質は、通常のレベルになります。

そして、情報伝達が通常並みに行えるようになり、障害の原因が解決されるというわけです。

さて、ここからは、主な2つの薬、コンサータとストラテラについて、その作用と副作用を見ていきましょう。

 

主な薬:コンサータとストラテラ(アトモキセチン)

ADHDの薬には、コンサータとストラテラ(アトモキセチン)があります。

コンサータは、中枢神経刺激薬と呼ばれる薬です。

神経細胞でドーパミンの放出を促進し、同時にドーパミンとノルアドレナリンの再取り込みを防止します。

これによって、ドーパミンとノルアドレナリンの濃度を上げて、機能を強化します。

副作用としては、食欲不振、体重減少、眠気、頭痛、腹痛があります。

(また、コンサータでは改善されたものの、その前段階であったリタリンという薬には依存性がありました。)

ストラテラ(アトモキセチン)は、選択的ノルエピネフリン再取り込み阻害剤と呼ばれる薬です。

神経細胞において、ノルアドレナリンの再取り込みを阻害します。

これによって、神経細胞間でのノルアドレナリン濃度を高め、機能を強めます。

副作用としては、頭痛、食欲不振、傾眠、腹痛、悪心です。

 

まとめ

ADHDは脳の前頭葉で、神経伝達物質がうまく働かないのが原因です。

薬は神経伝達物質の働きを強めることで、それに対処しています。

コンサータとストラテラ(アトモキセチン)の作用、その副作用を理解して、必要なら使っていきましょう。

私は、ストラテラを服用していましたが、この記事のように現在は服用をやめています。

主治医と相談の上、薬も利用しつつ、様々なことを試してみましょう。

 

本書には、ADHDを含め、様々な発達障害についての知見が満載です。

ぜひご一読ください。

よくわかる発達障害―LD・ADHD・高機能自閉症・アスペルガー症候群 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)

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