三行早見
- 自分は匿名性に守られた安全を感じ、相手が見えない
- 相手も、匿名性という安全に守られながら、見えないあなたに話している
- SNSのコツ:見えない相手を気遣おう
スマホでのコミュニケーションって手軽ですよね。
SNSを使えば、会う必要もないし、文字で気兼ねなく話せますし。
でも、そこにはSNSならではの、コミュニケーションの落とし穴があるので、注意が必要です。
自分は匿名性に守られた安全を感じ、相手が見えない
画面越しのコミュニケーションでは、人は自分が匿名性によって、安全に守られていると勘違いします。
そして、画面の向こうにいる相手の姿は見えません。
各々の特徴を見ていきましょう。
まずは匿名性。
ネットを使っていると、自分が匿名の存在であるかのように感じます。
それゆえ、何を言っても大丈夫な安全地帯から情報発信しているという感覚に陥り、相手のことを気遣わずに自分の情報をどんどん発信するようになります。
これは、個人の特定が困難なツイッターなどのみならず、特定が容易なLINEやFacebookやメールにも当てはまる現象です。
次に、直接相手が見えず、文字情報のみという現象が挙げられます。
あなたに伝わるのは文字だけで、他の情報(相手の表情や声色や仕草、さらには精神状態や感情)は全くわかりません。
だから、あなたは相手のそれらの反応を一切無視して、メッセージを送ることが可能になってしまいます。
これらが組み合わさるとどうなるか?
通常のコミュニケーションでは決して言うことのない、自分主体の感情や罵詈雑言を、相手にそのままぶつけてしまうことになりがちです。
そしてこの現象は、あなたに起こると同時に、あなたの話している相手にも起こることなのです。
相手も、匿名性という安全に守られながら、見えないあなたに話している
あなたがSNSを使ってコミュニケーションをとっている相手も、匿名性の安全に守られながら、画面越しで見えないあなたにメッセージを送ってきます。
この事実は、相手もあなたの感情や事情を全く考慮せず、自分勝手な主張や非難をぶつけてくるという可能性を示唆します。
SNSを使っていて、こんな経験はありませんか?
いきなり何の脈絡もなく、自分が上げたFacebookの投稿を非難するコメントがつく。
あるいは、普段は温厚なはずの友人と、SNS上での行き違いから激しく喧嘩してしまう。
自分にも相手にも起こりうる、安全圏から情報発信しているという感覚は、コミュニケーションを自分勝手にする罠となります。
その罠から抜け出す方法は、やはり相手を気遣うことでしょう。
SNSのコツ:見えない相手を気遣おう
SNSを使うコツ、それはズバリ、見えない相手を気遣うことです。具体的には、メッセージを送信する前に一呼吸おいて、次のような確認をするといいでしょう。
- メッセージが自分の意見や主張ばかりになっていないか。
- メッセージに激しい表現がないか。ある場合は、柔らかく書き換えられないか。
- 相手の気分を害すような内容は含まれていないか。
リアルでバトったら大ごとですが、SNSなら何を言っても大丈夫?
いえいえ、確実に人間関係にヒビを入れます。
下手したら、相手はあなたを殴るべく、家に飛んでくるかもしれません。
SNSは、相手を気遣った利用を心がけましょう。
まとめ
スマホで画面越しにコミュニケーションすると、自分は匿名で安全な感じがして、自制心が効きにくくなります。
そしてそれは、あなたの話し相手にも言えることです。
スマホでのSNS利用では、相手を気遣う心がけを忘れずに。
本書では、SNSに限らず、スマホなどのテクノロジーがもたらす精神的影響を、科学的に解説しています。
テクノロジーが急速に発達する現代では、必読の書と言えるでしょう。
ぜひご一読ください。

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