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スマホは精神に悪影響! (書評『毒になるテクノロジー』)

三行早見

  • スマホの使いすぎは精神疾患をもたらす
  • スマホは情報過多、脳はパンクする
  • 使いすぎに困った時の対処法

 

スマホ、ついつい触っちゃったりしませんか?

例えば、友達とご飯を食べている時、課題や仕事の最中、寝る前。

その一つ一つが、あなたの脳に悪影響をもたらし、深刻な精神疾患を引き起こす引き金となりえます。

本書は、テクノロジーの台頭で新たに広まった精神疾患をiDisorder(アイ・ディスオーダー。いわば、「i病気」ってとこです)と定義します。

そして、テクノロジーへの没頭が精神疾患の原因となり、精神疾患を悪化させると警鐘を鳴らします。

 

スマホの使いすぎは精神疾患をもたらす

スマホ、色々な機能があって便利な電子機器ですよね。

しかし、それらを使いすぎると、精神に多大な悪影響があることが明らかになっています。

スマホが引き起こし、悪化させる精神疾患には次のようなものがあります。

依存症、強迫神経症、ADHD、うつ。

つまり、スマホに依存してしまい、メールやSNSのチェックを強迫的に行い、注意散漫にさせ、うつを引き起こす。

あなたもこんな経験ありませんか?

  • いつも、ついついスマホをチェックしてしまう。
  • スマホを見られない時は「何か大切な連絡を見逃していないか」と心配になる。
  • やるべき課題に集中したいのに、スマホに気をとられる。
  • スマホを使う時間を減らしたいのに、なかなか減らせない。
  • スマホの使いすぎで、疲れて気が滅入ってくる。

もし、こんな症状に苦しんでいるなら、スマホとの付き合い方を根本的に見直すべき時だと思ってください。

 

スマホは情報過多、脳はパンクする

でも、スマホが必要な時も、スマホがないと不便なこともありますよね。

ではなぜ、必要で便利なはずのスマホを使いすぎると、精神に悪影響が出るのか?

答えは、我々の脳にあります。

我々の脳には、血流量や細胞の数などで決まっている、情報処理能力の限界があります。

一方、スマホから溢れ出す情報は、人間が自然に経験するよりはるかに多くの情報(刺激的で鮮やかな画面、音声や動画、膨大な文字、しかもそれらが次々に切り替わる)を使用者に提示します。

そのため、スマホを長時間使うと、脳が情報過多でパンクしてしまいます。

また、人間の脳は基本的に、1つのタスクしかこなせないようになっています。

しかしスマホには多数のアプリが内蔵されるため、必然的にマルチタスクを強いられることになり、大きなストレスがかかります。

以上のような状態が続くと、長期的なストレスにより、様々な精神障害が引き起こされるというわけです。

例えば、こんな経験ってありませんか?

大学のレポートの調べ物をしよう。でも、何か連絡来てないか心配だな。メール見てからにしよう。あ、教授からメールだ。そうだ、教授にメール書かなきゃいけないんだった。メールを立ち上げて…お?Facebookの通知が来た。あれ、いつの間にかFacebookの友達の近況を眺めてる。ん?LINEで友達から連絡だ。そうだ、さっきLINEで来てた連絡を返信しておかなきゃ。あ、Amazonから商品が来たってメールが来た。おお、今度の土曜に人をダメにするソファー届くのか、楽しみだなぁ。あ、そうだ、今日まだゲームのログインボーナス貰ってないじゃん!(ゲームで1時間経過)んー、なんかすげー疲れたな。あ、レポート全然書いてねぇや。あぁ、昨日もスマホばっかで何もできなかったのに。いつもそうだ、俺ってダメなやつだ。

いかがですか?

スマホを使っていると、いかに1つのタスクに集中するのが困難かわかりませんか?

スマホは、人の関心を引き、長く使わせるための特徴を巧みに備えています。

ですから、適度な距離感を持って使うには、工夫が必要となるのです。

 

使いすぎに困った時の対処法

使いすぎると困るけど、生活に必要なスマホ。

どう使えばハッピーに過ごせるのか。具体的な対処法は、次のようなものがあります。

第一段階:気が散る対象を減らす

マルチタスクを減らすべく、使う機能のみを立ち上げて、他のアプリやプログラムを起動しないでおく。

全てのアプリの通知設定をオフにする。

第二段階:作業時はスマホを切り、カバンにしまう。

作業に集中したい時は、スマホから物理的に離れられるよう、スマホの電源を切ってカバンにしまう。

スマホチェックできないと不安な場合は、キッチンタイマーを30分に設定してその時間は作業に集中し、終わったら3分スマホチェックする、というサイクルで作業する。

第三段階:デジタル断食をしてみる。

頻繁に連絡をとる友人に「この期間は連絡取れない」と言い、数時間〜数日の間、スマホから離れた生活をする。

精神がオンライン状態から解放され、ストレス軽減できる。

※スマホに疲れた時は

スマホの使いすぎで疲れた時は、一旦スマホの電源を落とす。

自然の中で休む、山や森の写真を見る、読書する、良い音楽を聴く。

 

まとめ

スマホの使いすぎは様々な精神疾患を引き起こします。

それは、脳がスマホによって、いつも情報過多でストレスフルな状態に置かれるからです。

使いすぎに困ったら、アプリの通知をオフにするところから、始めてみませんか。

 

本書で述べられているのは、スマホによる悪影響の発生メカニズムと、スマホと適度な距離感を持って、有益かつ悪影響が出ないように使う方法論です。

他の精神疾患に関する知見や、ここでは触れなかった対処法なども存分に載っているので、ぜひ読んでみてください。

 

 

 

毒になるテクノロジー iDisorder

毒になるテクノロジー iDisorder

  • 作者: ラリー D.ローゼン,ナンシーチーバー,マークキャリアー,児島修
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
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